ひとひらの日常メモ
 
あしたになれば忘れてしまう ちいさな情景
 
簡単ファイル共有の時計付きファイルマネージャ―


お食事中

「早く口からお食事が出来るようになると良いんですけどね…」

慰めるように言う看護士さんに深く頷いて見せたけれど、
最初は気持ち悪くて絶対に慣れないと思ったこの流動食を、
実は今はすっかり慣れてけっこう気に入っている。

一人暮しを始めた十年前から
毎日三食を考えなきゃいけない生活に飽きていたし
歯列矯正の経験から、
こんな時、食べたくもないものを苦労して食べるのは美味しくないし
食べられる事が余計に欲求不満になることは知っている。

だからいっそ食べられない、この方法しかない今の状態の方が
諦めもついて全くと言って良いほどストレスがたまらない。

それに準備も後片付けも簡単で、ただ胃に流し込むだけというのも
面倒くさがりのわたしにぴったりな気がする。

もちろん一週間程度の期間限定だから言えることなんだけど…。

食事時にお見舞いに来てくれたダンナが
そんなわたしの食事風景を見て
「楽しんでるねぇ」と可笑しそうに笑った。

あなたのお陰で楽しめるわたしになったのだと
そんな風に笑ってくれるからもっと楽しくなれるのだということなど
本人は少しも思いはしないんだろう。

くやしいからわたしからも、最後の最後まで言ったりはしないんだ。



9月6日(水)13:51 | コメント(0) | 日常 | 管理

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