ひとひらの日常メモ
 
あしたになれば忘れてしまう ちいさな情景
 


潔きもの

さくらの季節ももう終わり。

風が吹くたび、雨が降るたびに
「どうか散らないで」と祈っていた頃があったけれど
わたしはどこか、さくらが咲いている間は
なにか許されているような
そんな気がしていたように思う。

だから散らないで欲しかった。
逃げていたかったのかもしれない。

だけどここ数年はそうは思わなくなった。

どこかでさくらはとても強い花だと聞いてから…。

ひとつの花が咲いてから散るまで
1週間と寿命は短いけれど、
その間はどんなに強い風が吹こうと、雨が降ろうと
けして散ることはないのだという。

きっとさくらはその時を知っている。
そして待っている。

めいっぱい咲いた自分が散るにふさわしい風や雨を…。

だから最後の最後まで美しいんだね。

わたしもめいっぱい生きなきゃね。
そうしなきゃ、気持ちの良い風には乗れないだろう。

散りゆく花びらに、ありがとうの拍手を



4月16日(月)16:22 | トラックバック(0) | コメント(0) | 日常 | 管理

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